生活習慣病
生活習慣病とは文字通り食事、睡眠、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの毎日の習慣が原因となって起きる症候群、すなわち病気のことです。
平成8年以前には成人病と呼ばれていました。生活習慣病には高血圧、肥満・肥満症、高脂血症、糖尿病、ガンなどがあります。
またその病気が引き金となって、心臓病、脳疾患などに発展する可能性もありますので、軽視しては命にかかわる危険性があります。
どの病気もそうですが、生活習慣病は特に自覚症状がありませんので毎日の生活を見直し予防することが何よりも1番大切です。
【高脂血症】
高脂血症とは血液中の脂質(脂肪)、特にコレステロール(LDLまたはHDL)と中性脂肪(TG)、リン脂質が増えた状態のことをいいます。
正常値の目安は、空腹時に総コレステロールが240mg/dl以下、中性脂肪が150mg/dl以下、また高脂血症に糖尿病や高血圧症を合併している
場合の総コレステロールの適正値は200mg/dl以下です。
高脂血症の原因には遺伝的な体質、肥満、運動不足、食べすぎ、飲み過ぎなど、また女性は更年期になるとコレステロール値が上がりやすく
なるので注意が必要です。
高脂血症は全く自覚症状がありません。
この血液中の多すぎる脂質が血管壁に蓄積して血液の通り道を狭くし、動脈硬化の原因になります。
高脂血症のうち、特に問題になるのは、高コレステロール血症、高中性脂肪(トリグリセライド)血症の二つです。
狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの原因となる動脈硬化を引き起こす原因となります。
【高血圧】
高血圧症は常に血圧が高い状態のことで、原因不明の本態性高血圧症と何らかの病気に基づく二次性高血圧症があります。
日本人の高血圧症の90%を占める本能性高血圧症の原因は不明とされていますが、食塩の摂取量が多いほど血圧が高くなる危険が増しますので、
1日の塩分摂取量の目標値は10g以下、5〜6gが理想的といえます。
過度の飲酒は血圧の上昇を招き、反対に少量のアルコールは血管を拡張し血圧を下げます。ただアルコールは習慣性が強くアルコール中毒に
ならないよう気をつけましょう。
また喫煙はそれだけでも内臓に負担をかけ、肺がんなどの病気の原因ともなり大変有害ですが、過度の飲酒とタバコとの併用によって心臓の病気に
なる危険性はさらに高まります。
肥満は高血圧の他、糖尿病や高脂血症も引き起こしやすく、現代人の避けて通れないストレスの蓄積や疲労と睡眠不足も高血圧を助長します。
高血圧の恐ろしい点は高血圧そのものよりも動脈硬化、脳卒中、心臓病、脳出血などの合併症を引き起こすことです。
どれも自覚症状がないためサイレントキラー(沈黙の殺人者)と呼ばれています。手遅れにならないうちに早期発見、治療、そして早急な生活習慣の
見直しが必要不可欠といえます。
◆夜間の睡眠時間が5時間以下の中高年者は高血圧のリスクが高い
米国で32〜59歳の4,800人を対象に8〜10年追跡した研究によると、7〜8時間睡眠を取る人の高血圧発症率が12%であったのに対し、
5時間以下の人では24%であったことが判明しました。
◆運動するなら日に何回かに分けて細切れが高圧効果がある
医学誌「Journal of Hypertension」9月号に1日4回の短時間歩行運動は、1日1回の長時間歩行運動よりも降圧効果の持続時間が長い
という報告が掲載されました。
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【糖尿病】
糖尿病とは高血糖症とも呼ばれ、膵臓からのインスリンというホルモンの分泌が低下したり、作用が十分でないために慢性的に高血糖が
続いている状態のことで、食前食後に関わらず、血糖が200mg/dl以上、または空腹時血糖が、126mg/dl以上で糖尿病と診断されます。
正常な人の血糖値は空腹時に60〜110mg/dl未満で食後でも180mg/dl以下で、それほど血糖の変動はありません。
それに対して糖尿病の人は血糖が高く、しかも変動が激しいことが特徴といえます。膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの出が悪いほど、
治療を受けていても血糖値の変動が激しく、高血糖低血糖を繰り返します。
また自覚症状のない高血糖ですが、その状態が5年、10年と続くことにより、血管が脆くなる動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病性腎症、
糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性足病変、急性合併症の代表例としては糖尿病性昏睡と急性感染症といった合併症が起こってきます。
糖尿病の人は血糖値を厳しくコントロールして合併症を起こりにくくすることが可能ですので、糖尿病の予防とともに適切な治療が大事です。
